◆◆◆ 人生を生きる最高の秘訣「不完全主義」のすすめ ◆◆◆
2010年寅年の幕開けです。21世紀も早や10年目、いっこうに出口の見えない厳しい経済情勢ですが、夜明け前がいちばん暗くて寒いとか。「今年こそは!」と願いを込め、幸せな一年に向けて明るくスタートダッシュといきたいものです。
さて「一年の計は元旦にあり」とばかりに、年頭に必ず何らかの目標を決める人がいます。しかし、多くの場合、いわゆる三日坊主に終わってしまうのでは?今回は、なぜそんなことになってしまうのかについて、考えてみたいと思います。

 まず具体的な目標を立てる
「婚活ブーム」の昨今、幸福な結婚生活を夢見て頑張る若い人たちの姿はとても爽やかです。私も職業柄、結婚に関わるご相談を数多くお受けします。
先日も、結婚したいと願っている若い男性とお話しする機会がありました。私が「結婚するために、あなたはどうなさるのですか?」と尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「まず、明るい好かれる人間になりたいと思っています。そうすれば素敵な女性を探せるんじゃないかと・・・」なるほどたしかに、ごもっともなお答えです。

「明るい人間になる」というのは目標です。しかし、このような漠然とした目標を掲げているだけでは、達成は難しいといわざるを得ません。達成のためには「目標が具体的であること」が絶対に必要なのです。
この男性の場合でいうなら、たとえば「今日からは自分から大きな声で挨拶をしよう。話す時は笑顔で、相手の目を見て話そう」というのが具体的な目標。漠然とした目標から具体的な行動レベルに引き上げることで、何をなすべきかという方法論が見えてくるのです。

 目的と目標の違い
「目標」とは別に「目的」があります。両者の違いを具体的な例で説明しましょう。医師から肥満を指摘され「健康のために痩せなさい」とアドバイスされたとします。そこで決めたのが、痩せるためのジョギング。この場合、痩せて健康になるのが目的。そのためのジョギングが目標です。

しかし、目標に固執するあまり、肝心の目的がかすんでしまうことがあります。「決めた以上は何が何でもやり抜くぞ!」と、雨の日も雪の日も早朝から外に飛び出し、風邪を引いてしまったらどうでしょう。目的であるはずの健康が、目標のために損なわれてしまうという大いなる矛盾です。目標はいつも目的と連動したもの。目的にそぐわない状況や状態では、融通性をもたせることが大切です。目的を忘れた目標へのこだわりは、まさに 「木を見て森を見ない」状態といえます。

 70%出来たら自分を褒めよう
目標に対して融通性をもてないのは「完全主義」に陥っているから。三日坊主の原因もこれです。ジョギングを一日さぼったら、もう目標達成は不可能だとすべて投げ出してしまう。これこそが完全主義の弊害です。

真面目で責任感の強い人ほど、ついつい自分でハードルを上げてノルマを課し、自分で自分を追い込んでしまいがち。けれども、何でも完全主義で通すことなど現実には不可能。 「70%出来れば大成功。80%出来たら大満足」。その程度の余裕をもった「不完全主義」が、目的を見失わない目標達成の秘訣。そして「人生を堅苦しくなく柔軟に生きるコツ」なのです。







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