現代人の求めているものは
厳しい夏も終わり、穏やかな秋の訪れです。「芸術の秋」「読書の秋」といわれるように、心豊かにさわやかな感動と出会い、また新しい知識を取り入れながら自分自身を見つめる絶好の季節ではないでしょうか。

さて、ある機関で、社会人を対象に「あなたは自己啓発として、機会があったら何を学びたいですか?」というアンケート調査を行なったことがあります。結果は「心理学」と答えた人がとても多かったそうです。
これだけで断言するのは早計ですが「物が豊富になると心が貧しくなる」の例えのように、現代人は思った以上に心が渇いているのかも知れません。その結果「心や人間心理について知りたい、学びたい」と思っている方は、潜在的にかなりの数字になるのではないでしょうか。事実、名古屋心理センターに「実践に役立つ心理学・カウンセリング」を学びたいと訪れる方々が、年々増えてきています。

また「あなたはどんなことにストレスを感じていますか?」という質問には、ダントツに「職場の人間関係」というデータが報告されています。
職場環境の急激な変化や厳しい競争は、必然的に人間関係の緊張を生み出します。そこから引き起こされるストレスは、私たちの日常生活の至る所に深刻な陰を投げかけていると言えるでしょう。
「なかなか癒されない心の渇き」と「日々押し寄せる人間関係のストレス」。これらをどのように受け止め、賢く乗り切って行くか。そのための「安全な心の操縦テクニック」こそ、現代人にもっとも必要な「人生の知恵」であり「成功の鍵」だと思います。 。

われ以外皆師
渡辺和子さんがお書きになった「愛をつかむ(PHP刊)」という本の中に、ラインホールド・ニーバーの祈りの紹介がありました。

主よ、変えられないものを受け入れる心の静けさと
変えられるものを変える勇気と
その両者を見分ける英知を我に与え給え

私はこの言葉に出会った時、実にさわやかな感動をおぼえました。
人生を決定づけるものは様々な”出会い”だとよくいわれます。私たちは何げなく耳にした言葉に心が解放され、眼からウロコが落ちる思いの書物や音楽、芸術に感動したりします。特に、人と人との出会いほど心ふるわせるものはないでしょう。故吉川英治氏の言葉を借りるなら「われ以外皆師」と表現できるかも知れません。

しかし、素晴らしい出会いが身近に用意されているにもかかわらず、「出会える人」「出会えない人」。この両者にはどんな違いがあるのでしょうか。
その違いはいろいろと考えられますが、私は”気づく能力”だと思います。気づきには、自分・他人・状況への気づきがあります。問題解決、自己成長への第一歩は気づきからではないでしょうか。 また、気づきづらいことは「自分自身」のこと、今、起っていること「渦中」においては気づきづらいのも事実です。
人生を生き生きと創造的に生きていらっしゃる方とお話しして感じることは、「自分の人生で本当に手に入れたいものは何か」「自分はどんな生き方をしたいのか」という、明確な人生目標を持っておられます。「目的意識のあるところに気づきあり」。すなわち目的意識が高まるとおのずと適度の飢餓感が生じ、受信アンテナ(感性)が働くのでしょう。

人生の3つのテーマ
心理学者のアドラーは、私たちが取り組まなければならない人生のテーマは3つあると言っています。
第一は何といっても職業(仕事・役割)。二番目は恋愛と結婚(家庭)。そして三番目が社会的関心(交友)です。これらのテーマは、人によっていろいろな形態をとっていますが、私たちの人生そのものと言えるでしょう。

同時に彼は、次のような至言を残しています。
「私たちにとって重要なことは、何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである」。 今、これを読んで下さっているあなたにも、素晴らしい資源・潜在能力が与えられているのです。







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