5月の心理学@ 心ぐせと連休明け
心浮き立つゴールデンウィーク。気候も穏やか、旅行にレジャーに帰省と絶好の連休ですね。けれどもこの大型連休、心理学的には良いことばかりとは言えません。よく「五月病」といわれるように、休み癖やスタートダッシュの反動で、この時期「不登校のお子さん」や「仕事に行きたくなくなった」というご相談が後を絶たないのです。
私たち人間は「習慣の生き物」。何でも癖になるとそれを強化するという特性があります。この習慣には二種類あって、一つは「お酒」や「タバコ」のように、身体が求める「生理的習慣」。もう一つが、例えば依存心の強い人が「何かあるとすぐ他人にべったりと甘えてしまう」というようなことや、「ギャンブル依存」などの「心理的習慣」です。習慣には「身体が求める」ものと「心が求める」ものの二つがあることを覚えて下さい。敗残者と成功者の違いは、悪い習慣と良い習慣の差し引きかもしれません。
新入学、新入社といった節目を迎えられた方にとって、5月は本来の意味での「スタート」になるはず。この5月、職場において、リーダーの方は特に「新入社員に初めて成功の味を覚えさせる」ような接し方をぜひして下さい。「大きな失敗を叱るよりも小さな成功を褒めなさい」という教えがあります。また、新入社員の方は失敗したことよりもそのことから何を学んだかを学習して下さい。最初に成功感を覚えると、やる気がいっそうみなぎります。「小さな成功は大きな成功の母」というように、今後の成長の大きな足掛かりになるのです。

5月の心理学A 心ぐせと季節
新年度、4月が「助走」の時期とすると、5月からはいよいよ「本番」。同時にまた、体調を崩す人が目立つ時期でもあります。
5月は「気圧の変化」が起こる時期です。私たちの神経系統・自律神経に乱れが生じることにより「どうも身体がだるい」「なぜか気力が出ない」「自律神経失調症」という症状が起こりがち。このような季節の特徴を知って「身体は病んでも心は病まない」強い精神状態を保っていただきたいと思います。
また日常生活の中で「どんな心の変化があったのか」、「環境・生活上の変化が起こったか」を数値に換算する「ストレス指数」という基準があります(たとえば結婚はストレス指数50)。これを一年間トータルして行きます。一年間に体験した生活上の変化の評点の合計が150点以下なら、翌年に深刻な健康障害の起きる確率は30数%、150〜300点なら53%、300点以上なら80%以上です。
逆に深刻な健康障害にならない人の特徴は、@適切な運動をしている人Aプラス思考の習慣が身に付いている人B深い呼吸が身に付いている人Cありがとうと感謝の精神を心掛けている人D使命感を持って生きている人という研究があります。
あなたはどんな生き方をしていますか?次の表でチェックしてみて下さい。現状把握により適切な対処ができます。『クヨクヨするより工夫せよ!』です。


ストレス指数
出来事 指数 出来事 指数
1 配偶者の死亡 83 21 配置転換 54
2 会社の倒産 74 22 同僚との人間関係 53
3 親族の死亡 73 23 法律的トラブル 52
4 離婚 72 24 300万円以下の借金 51
5 夫婦の別居 67 25 上司とのトラブル 51
6 会社を変わる 64 26 抜てきに伴う配置転換 51
7 自分の病気やけが 62 27 息子や娘が家を離れる 50
8 多忙による心身の過労 62 28 結婚 50
9 300万円以上の借金 61 29 性的問題・障害 49
10 仕事上のミス 61 30 夫婦げんか 48
11 転職 61 31 家族が増える 47
12 単身赴任 60 32 睡眠習慣の大きな変化 47
13 左遷(させん) 60 33 同僚とのトラブル 47
14 家族の健康や行動の大きな変化 59 34 引越し 47
15 会社の立て直し 59 35 住宅ローン 47
16 友人の死亡 59 36 子どもの受験勉強 46
17 会社が吸収合併される 59 37 妊娠 44
18 収入の減少 58 38 顧客との人間関係 44
19 人事異動 58 39 仕事のペースが落ちる 44
20 労働条件の大きな変化 55 40 定年退職 44

1年間に体験した生活上の変化の合計が150点以下なら、翌年に深刻な健康障害の起きる確率は30数%、150〜300点なら53%、300点以上なら80%以上である。
大阪府立公衆衛生研究所での調査結果(対象:1600人の会社員)
【ワシントン医科大学ホームズ博士らによるストレス調査を参考に作成】


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