年度替わりの心理学@ 意識を身体の下に向けて心の安定
新学期、新入社あるいは転勤など生活パターンが変わる4月。大切なのは「新しい場での自己表現」です。環境が変化すれば当然ルールが変わりますから、心の中でルールの見直しを行ない、その状況・場面に適応するための「新しい人間関係・コミュニケーション」を築いて行く必要があります。自己表現はそのための大切な手段なのです。
自己表現のポイントは「身を整える」ということ。「笑顔であるか」「背筋が伸びているか」「ちゃんと相手の目を見て話しているか」・・・。
そのために大事なのが意識の向け方。例えば「足の裏に向ける」ということです。俗に言う「足が地に着く」。落ち着いた意識を持つことができます。あるいは「腹が座る」。臍から10cm下の「丹田」と呼ばれる部分に意識を向けると、精神的な安定が得られます。オドオドしたり、緊張で顔をこわばらせていては人を遠ざけてしまいます。意識を身体の下の方に向けて穏やかな表情に・・・新しい自己表現の大切な一歩です。

年度替わりの心理学A 息の仕方が生き方
対人関係において「呼吸」はとても大切。息は「自分の心」と書くように息の仕方がその人らしさや性格を表しています。例えば呼吸がセカセカと荒い人は、落ち着きがなく俗にいう「おっちょこちょい」であり、深くゆったりした呼吸をする人は、落ち着いて物事を冷静に対処できるという傾向があるようです。あなた自身の呼吸に常に意識を向け、同時に身近な人の呼吸をそれとなく観察してみて下さい。
同様に、寒い時には「ハアーッ」と温かい息を掛け、逆に熱い飲み物は「フーッ」と冷たい息を掛けて冷まします。このように呼吸を調整することによって、私たちの自律神経を安定させているのです。
息を整えることが心を整えることにつながって行きます。心身健康法といわれるヨガ、禅、気功、太極拳、これらの根本も元を正せば呼吸法。「息の仕方が生き方」なのです。


年度替わりの心理学B 心の癖を見直す
ものの見方・考え方が変われば人生が変わります。そこで「プラス思考が大切」とよくいわれますが、頭の中では分かっていても、いざとなるとマイナス思考にとらわれてしまう人が多いようです。それはちょうど「手の組替え」と同じで、右親指が上になっている人が左親指を上に組直そうとしてもなかなか馴染まない。ですから心の問題の大半は、悪いと分かっていてもそれに馴染んでしまうという「心の癖」に原因があるといえるでしょう。と言うのも「何かにこだわっている時に努力すると、かえって悪くなる」、例えば眠ろうと思えば思うほど眠れなくなる、緊張したりあがるまいとすればするほどあがってしまうという「努力逆転の法則」があるからなのです。
それを克服するには、自分に対して「プラスのことを声に出して36回以上繰り返す」というのが大切。継続は力なりです。




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